誰もがなり得る「認知症」について考える

「徘徊ママリン87歳の夏」映画上映会&トークイベント

~安心ライフサポート事業~

 本会では、休眠預金を財源とした「安心ライフサポート事業」に取り組んでおります。

令和6年12月1日(日)ちむぐくる館にて、映画上映会&トークイベントを開催し、115人の方が参加しました。

第1部では、2015年に制作されたドキュメンタリー映画「徘徊ママリン87歳の夏」を上映しました。第2部では本会と、同じ休眠預金を財源とする事業を実施している団体、西原町社会福祉協議会、非営利活動法人グランアークとのトークイベントを開催し、それぞれの事業の取り組みや、映画の感想などが話されました。

映画は、認知症の母(ママリン)と、同居する娘(アッコ)の日常を紹介した内容となっており、認知症の方との生活の苦労も垣間見えるなか、同じ質問を繰り返すママリンとのユニークな会話に会場からは笑いがおきました。また、ひとりで外出すると道迷いしてしまうママリンをアッコが追跡して見守り、それを地域の方々も知っていて、自然体で協力してくれる様子もありました。

参加者からは「周囲に頼る事、一人でかかえこまない事、笑いを忘れない事、前向きになれそうです」「自分は老々介護になると思うので、その症状が発生する前に二人(夫婦)で話し合うことが必要と思う」「家族の負担を地域で分担できる社会が必要だと思います」など、多くの感想をいただき、認知症を自分ごととして考える機会となりました。

トークイベントの様子
認知症に関する書籍や「新しい認知症観」などのパネルの展示もありました