「認知症」になっても安心して暮らし続けることのできる地域づくりに取り組む

「認知症」になっても安心して暮らし続けることのできる地域づくりに取り組む

~安心ライフサポート事業(休眠預金活用事業)~

本会では、令和5年2月から「安心ライフサポート事業」の実施をとおして、認知症高齢者が住み慣れた地域で、住民相互でともに支えあいながら安心して暮らし続けることのできる仕組みと福祉のまちづくりを目的とした取り組みを進めています。

安心ライフサポート事業は、みらいファンド沖縄から休眠預金を財源とする助成金を受けて実施しており、令和7年2月までの期間において、ミマモライドシステムの運用をはじめ、認知症に対する理解を深めるための広報・啓発、当事者の居場所づくりなどの事業・活動に取り組みます。

【事業内容】

(1)ミマモライドシステムによる認知症高齢者の道迷い捜索システム(仕組み)の構築

ⅰ)受信機の設置と「タグ」配布

ⅱ)行方不明者捜索模擬訓練の実施

ⅲ)見守り協定事業者(見守り協力隊)との連携による見守り体制の構築

 ・行方不明者捜索模擬訓練

 道迷いした認知症高齢者役の職員を実際のシステムを使って捜索する模擬訓練を実施。

少人数で捜索することで探す側の負担を軽減しつつ効果的に捜索活動を行うことで迅速に発見し、

安全を確保する仕組みを実際に体験してもらうことを目的に開催しています。

(2)認知症を理解するための広報啓発活動

ⅰ)講演会・フォーラムの開催(住民向け研修会・学習会の開催)

→認知症サポーター養成講座(仮称)、消費生活講座 等

 介護講演会の開催

 「泉とオバーのよんな~笑って介go~」

 実際に認知症の母親を介護してきた方の体験を知ることで、

認知症への理解と介護負担の軽減を考える機会づくりとして実施しました。

民生委員児童委員・福祉協力員合同研修会

 地域で見守り活動を行う民生委員児童委員と

福祉協力員の連携体制を強化し、地域で孤立しがちな認知症高齢者や障害者など

課題を抱えている住民を地域の社会資源につなげる支援をボードゲームの体験を通して学びました。

ⅱ)広報紙、SNSの活用による発信

(3)居場所づくり

ⅰ)ちむdeカフェの開催

認知症に対する関心のある方が誰でも気軽に参加し、

交流をとおして認知症への理解を深めるとともに、当事者やその家族が安心して、

その人らしく過ごせる居場所を目指して開催しています。

□開催日:毎月第3水曜日 14:00~16:00

□場所:ちむぐくる館(保健福祉防災センター)

(4)福祉関係機関・団体との見守り体制の構築

ⅰ)社会福祉施設・団体連絡(協議)会の開催

(5)まちづくりサポートセンター機能強化・充実

ⅰ)サポーター養成講座(仮称)の開催   ⅱ)広報活動の強化

本会では、安心ライフサポート事業の実施をとおして、認知症高齢者本人の意思が尊重され、できるだけ住み慣れた地域の良い環境の中で暮らし続けることができるよう、地域住民の認知症への理解を深める取り組みを進めるとともに、当事者本人の声に耳を傾け、その自己実現を支援することで認知症になっても安心・安全の地域づくりに取り組みます

(6)その他、認知症高齢者の地域生活を充実するための取り組みの企画・運営