脳性まひの重度の障害を抱え2007(平成19)年に他界した大城ちなみさん(享年17歳)の母:逸子さんはちなみさんが亡くなった翌年から毎年ちなみさんの誕生月の12月に、その年齢に1Kgを掛けた数のお米を寄贈していただいています。
昨年12月は31歳の誕生日を迎え、31Kgのお米の寄贈がありました。13年間で累計325Kgとなります。
ちなみさんが逝った後は“命”をテーマに平和ガイドとして活動していますが、ゆうな園(親子通園事業)、小学校のプールボランティアと社協との関わりからお世話になったという事で寄贈されています。
逸子さんは約30年間自宅の玄関に掲げでいるものがあり、それが元東京都町田市長の大下勝正氏の言葉(※1)だそうです。
「私の福祉の原点は大下市長のこの言葉です」と思い入れを語ってくれました。
寄贈されたお米は、本会で把握している経済的に困っている世帯や子育て中のひとり親世帯、多子世帯、見守りが必要な世帯へ届けています。また、子ども食堂の食材としても活用させていただいております。
毎年の寄贈ありがとうございます。

(※1)
福祉は一人ひとりのいのちを限りなく大切にする
戦争は多くの人びとのいのちを虫けらのようにあつかう
福祉の批判がはじまると他方で軍備はすすむ
福祉が軽視されると戦争の足音が近づいてくる
福祉は平和の基礎であり政治の基本である
“一人ひとりの命を”
著:大下勝正 (元東京都町田市長)