この子はこの子

私の子育て

おいしくなーれ

 小学二年生の長男についてよく言われる言葉がある。「女子力高いですね」と。

 料理・織物に興味があり、今年のバレンタインには手作り菓子を友だちに振舞っている。言われてみれば確かに女子力はありそうだ。

 男子なのにかわいらしい趣味でいいのか、と考えなくもない。けれどもその度こう思う。おなかの中で命が宿ったときから、この子は親のわたしとは違う、ひとりの人間なのだと。

 この子はこの子。長男が好きなことならそれでいいのだ。人と比べたってしょうがない。それに「男子だから○○」と軌道修正させるより、好きなところ・よいところを伸ばしてあげた方が、きっと本人も親も楽しく過ごせる。

 せっかく伸ばしていくのなら、料理・洗濯・掃除もこなせる、女子も真っ青な家庭的な男子を目指すのもいいかもしれない。

F・Aさん(字宮平)

社協だより「ちむぐくる」180号 平成29年3月1日